テーマ「ビジョンを描く」
開催日時:平成31年3月2日
開催場所:くらしのたね

REPORT

【話し手】

澤井博(御南学区連合町内会長)

田中修生(大元学区連合町内会長)

祇園茂 (西学区連合町内会長)

福田修(大野学区連合町内会長)

近藤英和(自然食コタン/自然食品販売)

加藤禎久(岡山大学グローバル人材育成院 准教授)

四井真治(株式会社ソイルデザイン 代表)

枝廣淳子(環境ジャーナリスト)

【聞き手】

枝廣淳子(環境ジャーナリスト)

【進行】
青江整一(くらしのたね/ミナモト建築工房代表)

【枝廣さんのお話のポイント】

●岩手県紫波町の「オガールプロジェクト」の事例紹介。パブリック・プライベート・パートナーシップ(公民連携)によって駅前の町有地を開発した。人口3万3000人の町に、今では年間100万人がやってくるようになった。

●「オガールプロジェクト」は補助金に頼らずにおこなった。また、一体感のある街並みになるようにデザイン会議をおこない、最初にガイドラインを作った。

●「オガールプロジェクト」は、行政と町民が2年間で100回の対話をした。それにより町民の意識が変わっていった。

●オガール地区は、「消費を目的としない人を集める」という発想で作った。いろんな目的のために人が集まる街。その結果、同地区の地価は順調に上がっている。

●徳島県神山町の街づくりの事例紹介。かつては人口が減ってこのままでは町がなくなるかもしれないと予測されていたが、街づくりが成功して、現在は人口が増えている。

●大埜地(おのじ)の町営集合住宅。あえて一度につくらず、4年かけて少しずつつくった。なぜなら地元の大工さんに作ってもらうため(大規模な一括工事だと、地域外の事業者に発注しなくてならないから)。そうすることで地域内でお金がまわり、技術の継承もできる。

●姫路駅前の再開発事例。最初に市の作った案に対して、各者・各団体でいろんな対案を作った。対案を作ることで、住民が「お客様」ではなく主体者になる。

●イギリスやアメリカで多く実践されている「コミュニティ・ランド・トラスト」について。住民がお金を出し合って土地を所有する仕組み。まだ日本では例がないが、可能性はある。

【グループワークで出た意見(抜粋)】

●みずほ住座の跡地になる場所を活用できればと思っている。例えば50世帯の住宅があって、生活に必要なエネルギーがそのエリアの中で循環している。持続可能な暮らしのモデルになるような場所を。

●農園を作って、子供たちと料理して食べるスペースを作りたい。

●エディブル・エディケーションを広げていきたい。

●人と人を繋げる仕組みづくり。世代間の繋がりや、立場の違う人との繋がり。

●パーマカルチャーを体験できる場を。

●住宅地に木を植える。その落ち葉や家庭からのゴミで堆肥を作る。それを利用できるコミュニティーガーデンを作る。

●北長瀬駅の南北を自転車が行き来しやすいように、安全に簡単に通れるようにする。また、岡山中心部から問屋町界隈まで自転車で安全に行けるルートを作る。