【送電線に頼らず太陽光発電を利用する方法】

●田中さん/こちらのほうが、もしかしたらあるかなと思っております。例えばスーパーの上に太陽光を敷き詰める、それはソーラーシェアリング的に、いくつか店舗網があるところで。お客さんが組合に入っていればそのスーパーの駐車場に着いたときにタダで太陽光発電の電気を入れられる、というようなグルーピングをしていくと、車の電池の容量が増えていけば、供給側が繋がなくても需要側が勝手に動くと。

それをスマホで「あそこが発電しているな」と見られるようになっていけば、需要側が動くことによってグルーピングできるようになると思います。そういったものをやっていくためにも、どこの屋根にどれぐらいの発電パネルが置けて、というマップを作って。それをみんなで使いましょうというような協同組合的な発想をコミュニティで作った上で、安く自動車で取りに行くという。

必ずしも送電線に送らずに安くできる。実際にそういう動きが出てきていると思いますので、大企業にやってもらうというのもあるとは思うんですが、ベンチャー企業でもそういう取り組みが出てきておりますので、国としては電気自動車が安くなるように頑張るということがあると思いますが、工夫のし甲斐があるとは思います。

【エネルギー自給の取り組み事例】

●枝廣さん/ありがとうございます。街づくりとエネルギーということでいろんな観点から、国の政策や、地元岡山での取り組みなどのお話を伺ってきました。このあとみなさんの問題意識などを出し合ってディスカッションしていければと思っております。

一つ私が関わっている他の町の例をいくつかお話しようと思いますが、前に田中さんにも来ていただいたんですが、北海道に下川町という町があります。旭川空港から車で90分ぐらいで、冬はマイナス30度になるというすごく寒いところで、レジェンドの葛西選手とか、スキーのジャンプ選手がたくさん出ている、そういう町です。

下川町は人口は3300人ぐらいで、町役場の財政規模が60億円ぐらいの、本当に小さいところです。その町でいろいろ調べたときに、たった3300人しかいない町なのに、年間13億円がエネルギー代金として外に出て行っちゃっている。

寒いですから灯油をいっぱい暖房に使うんですよね。あとガソリンもそうだし、電気にしても化石燃料を燃やして電気にして使うとそれは中東とかに行っちゃうわけですね。60億円しかないのに、13億円出て行ってる。

やっぱりこれは防がないといけないよね、地元にどういうエネルギーがあるだろうか? と見たときに、森林の町なんですね。町の9割は森林という、森の町です。木材を生産してそれを売っている。木材を作るときに端材が出ますよね。それをチップにしてバイオマスボイラーで燃やして熱を作ったらいいじゃないか、そういうことを始めたんですね。

実際に今、13基のバイオマスボイラーがあるんです。それを森林組合で切った端材をチップにしてエネルギーにしています。今、街全体に使っている熱のうち、すでに49%が自分たちの森林で作った熱になっています。

なので熱の半分は自分たちで作っている。それによってすでに3億円のお金が外に流れるのを止めています。それは自分たちの山に戻っている。森に戻っている。町にとどまっている。

60億の規模で町税として入ってくるもの、これが3億なんですね。だから町税と同じぐらいのプラスを作り出している。なのでエネルギーを考えるときに、地域のエネルギーを使うと地元の経済にもプラスになるという、そういう例がもうすでにあるなというふうに思います。

ここでちょっとみなさんでグループディスカッションをしていただこうと思っています。「地域とエネルギー」というテーマなので、今お二人の話を聞いていただいて、どんな感想を持たれたか、どんな疑問を持たれたか、自分の地域でエネルギーを考えたときにこのへんどうかなとか、こんなことあるよ、ここ分かわからないんだよね、ここ問題だと思うよとか、そういうことあると思うんですよね。

なので5~6人ぐらいのグループになるかと思いますが、まずは初めましてのご挨拶していただいて、お二人の感想、もしくはお二人に聞きたいこと、もしくは自分の地域でのエネルギーを考えたときにどんなことがあるのか、それを少し出し合っていただきたいと思います。

模造紙とポストイットとサインペンがあるので、ポストイットにどんどん書きながらですね、模造紙にペタペタ貼りながらグループでディスカッションしていただいて、それを共有する形で、そうするとみなさんの感想とかコメントとか、お二人への質問とかそれを全体で共有できると思うので、そのあとお二人と一緒にお話を進めていきたいと思います。

<グループディスカッション>

●第1グループ/このグループで話したことは4つぐらいあるんですけど、一つはフリーソーラープロジェクトさんというところに、フリーソーラーという仕組みがあるらしくて、10年間住宅の人が屋根貸しをして、そこに太陽光パネルをつけて賃借料を払ったりとか、売電収入はオーナーが得て、10年経ったら家の持ち主さんにそのままパネルごと譲渡するみたいな、そんな仕組みがあるそうなんです。それを広げていきたいな、どう広げていけるかなという話があって、私自身もあんまり知らない仕組みだったのでそんな話をしていました。

質問としては、原発事故があったあとで、いまだにこの国のエネルギー施策の中で、原発がCO2の観点から優等生と言われることはいかがなものかなと、けっこうリスクもありますよねというのが一つ。

もう一つは、太陽光パネルは使い終わったあとに有害物質が出るんじゃないかとか、そういったこともあって、太陽光パネルの寿命が終わった後の処理ってどうするんだろうというのはあります。

また全然違うんですけど、普通の家で再生可能エネルギーに参加していくっていう話があるんですけど、マンションとか集合住宅ってどうしてるのかな? と。

●第2グループ/このテーブルでは3つぐらいのテーマで、1つはこの地域でエリアマネジメントに関わってきた方が今回初めてエネルギーについて関心を持ったと。町ごとで考えていくテーマなんだなと思ったり、数字とか情報とか難しい話を理解することも大事なんだけれども、その先にどんなことが具体的にできるのか、そこにどんな面白さがあるのかということを一緒に伝えていけたら広がるんじゃないかなという話が出ました。

それから倉敷市の方で企業に投資をしてもらって、一般家庭に1年に1000軒ぐらいソーラーパネルを付けるお仕事をされてる方がいらっしゃって、ソーラーパネルが下火になってるんじゃないかっていうのもあるけれども、やりようによってはまだまだできるし、投資もしてもらえる、というような具体的な取り組みのお話もありました。

あと住宅に関わっている方からは、住宅の省エネももっとできる。熱が逃げてる日本の家で、住宅のエネルギーのうち2/3が熱なので、熱利用をもっと。電気で熱を作るんじゃなくて、光線熱や太陽光の熱をもっと進めていきたいと。そういう熱利用を促進するための政策が少ないように感じるので、どんな政策が現在あり、今後もあり得るのかっていう質問がありました。

あと太陽光エネルギーに関しては、バッドニュースがわりと流れやすいけども、太陽光の発電を付けてる方は、付けてよかったという人ばかりだったりするので、そういうグッドニュースもしっかり流れていったらいいんじゃないかなとか、岡山は晴れの国なので、岡山で作った電気を他地域に売って地域の経済循環に貢献できたらというような話が出ました。以上です。

●第3グループ/こちらのグループではFITについて、これがいつまで続くのかということと、財源を国としてどう考えられているのかなということで、ドイツは負担が大きすぎてやめたということを考えたときに、今後日本はどういうふうになっていくのかなということが一番気になっているということでした。

あとは、温暖化を止めるためには各家庭一人ひとりが、どういうふうに個人に落とし込んでいくかというのが重要になってくるんじゃないかなということで、温暖化が進むことで野菜が高騰したり、電気代が上がったりだとか、そういうことが必ず家計の負担となってくるので、そういったことは一人ひとりが考えていけたらいいかなということが出ました。以上です。

●第4グループ/こちらのチームでは大きく分けて、2つのことについて話を深くさせていただきました。1つ目が経済性の話です。電気は石油で発電したのか、石炭で発電したのか、太陽光で発電したのか、色もついてないし味も変わらないので、最後は経済メリットを示さないと、太陽光パネルにしても蓄電池にしても普及していかないんじゃないかという話をさせていただきました。

そのためにおそらくビジネスの力で、なにかしらのサービスを作っていく。先ほどの枝廣さんと田中室長の話の中でありましたように、託送料金に対して、手続きを代行するサービスでありますとか。

他にも例えば海外の起業家がイニシャルコストゼロで、屋根に太陽光パネルを敷き詰めるようなサービスをやっていたりとか、蓄電池もみんなで費用負担して、空いた土地に蓄電池を置くようなサービスとか、そんな地区を作ってみたり、そういうこともあるんじゃないかという。ビジネスの力でなんとかしていかなければならないのではないかという話が1つ。

もう1つが防災。例えば避難所で電気を1ヶ月くらいは供給し続けられる体育館を作ってみたりとか、エリアを作ってみたりとか、そういったことができるんじゃないかな、という話が出ました。

あとは地域資源を有効に活用していきたいとか、なるべく海外や県外のお金に頼らず、地域の中でお金を循環させていきたいという話が出ました。以上です。

●第5グループ/エネルギーも含めて分散型の社会を作っていくことが、1つの方向性じゃないかなという話がありました。

質問は2つほどありまして、1つはFITの最初の10年の方がみんな卒業することになるので、これから価格がさらに下がる中で、普及を促進していくためにはどういう施策が今後望まれるのかということ。

それからメガソーラー、今は景観を損なうようなところに普及してますが、今後の借り方をどうするべきかということ。それから将来的には廃棄物になる、使えなくなったものをどうするかをそろそろ考えておかないといけないんじゃないかなという。そのあたりの施策をどうお考えになっているのかということをお聞きしたいです。

私は水島地区の街づくりのお手伝いをしてるんですけど、水島コンビナートの中には三菱自動車さんという電気自動車の生産拠点があります。それから空き商店と、空き家と。いずれはガソリンスタンドもなくなるというか、使われなくなっていくことを考えると、その屋根を太陽光発電に利用して、それを地域のエネルギーとして供給するようなコミュニティーが作れないかなと、そういうことを併せて街づくりができたらいいかなということを、妄想ですが考えております。以上です。

●第6グループ/こちらのグループでは大きく分けて3つ話しがありました。1つ目は蓄電池です。蓄電池バッテリーというものがあれば、今日のエネルギーの話は全く変わってくるんじゃないかという話が出ました。なのでもう少し蓄電池の話をしてほしいという意見が出ました。日本の施策として蓄電池バッテリーについてどう考えられているのか。オーストラリアではそういう先進的な事例があったりして、日本でも導入していったら違うんじゃないかということが1つ出ました。

2つ目は人の意識のこと。人の意識あってこそ、エネルギー政策の転換とかが変わってくる。今の時代、危機感を国民みんなが持っていないので変われないんじゃないか。行政だけでは変わらないんじゃないか。

話の中でエネルギーを売電するよりも、自家ソーラーのほうが安いっていうような話があったんですが、設備に関する費用がかかかるので元は取れないんじゃないか。その後の廃棄処分費まで考えたりとか長いスパンで考えたときに、コスト面ではどうなのかということがありました。

それから3つ目として、社会の仕組みを変えなければならない。蓄電発電する町の仕組みであったりとか。例えばこれから人口減少社会で財源が減っていく中で、自治体としてローカルグリッドを導入して歳入に取り入れるとか、そういうことができないのか、というような話が出ました。以上です。

●第7グループ/専門的な話が多かったのでちょっと難しかったという意見が出ました。もう1つは、省エネするだけじゃもうダメなんだという意見でした。それに向けて私たちがどうしていかないといけないのかというと、1つは建物の断熱の強化をしていかないといけない。あともう1つすごく盛り上がったのが、教育面。エネルギーに対する問題意識が私たち市民の間にまだ根付いてないんじゃないかということで、教育っていう部分に、これからは力をいれていかないといけないんじゃないかという意見が出ました。以上です。

●枝廣さん/では今から30分ちょっとぐらいですね、今いただいたコメント、質問についてディスカッションしていければと思います。これまでのくらしのたねまきシンポジウムに比べると専門的だったり数字が多かったり、ちょっと難しいなと思われた方も多かったと思います。

特に田中さんが説明してくださったことは、日本のエネルギー施策の最先端、まだエネ庁でもあんまり議論してないかもしれないような最先端の話を今回のために作ってきてくださったと思うんですけど、それは非常に分かりやすくは伝えてくださっていますが、最先端のものをみなさん聞かれたということで、私も全部は理解できてないんですが、そこからじゃあ自分たちにとって何が得られるかなということを深めていけたらと思います。

じゃあ最初にお二人にですね、今のコメント、もしくは質問について答えられる部分、さらに付け加えたい部分、それをひとまとまり伝えていただいて残りの時間をディスカッションできればと思います。

●廣本さん/みなさんおつかれさまでした。このような深い議論ができているということがとてもすばらしいなということを思います。いろんな地域に出かけてワークショップしても、なかなかこういうふうに深めるところまで今までいってなかったなと。みなさんの心の中に感じたことを、これからいかに実行していくかが大事だと思います。

さっき妄想という話もあったんですけど、私たちが始めたのも妄想に近いもので、やっていくうちになんとかなるかなということもあったので、それがうまくいくかは分からないですが、本当にどういうきっかけでもいいから、やってみようかなということが大事かと思います。

太陽光については、あとでゴミとなるのかどうなるのかと、いろんなところでお聞きするんですが、それはそれで研究されているグループがありますし、経済産業省もほっとくわけでは決してないと思います。ほとんどのものはリサイクルができるということをお聞きしてますし、そんなに心配してないというか、解決する部分が大きいんじゃないかなと思っています。

●枝廣さん/ちょっと追加で廣本さんにお考えを伺いたいのが、いくつかのグループで人の意識とか教育が大事だという話がありました。私もいろいろな活動をしていて、エネルギーの話をするのはすごく難しいなと思っているんですね。一人ひとりが「我がごと化」して考えるのってすごく難しくて、でもそれがないと行動も変わっていかない。

そのときに教育が大事なんですけど、でも子供たちだけじゃなくて私たちも教育を自分たちでして、私たちの世代から変わっていかないといけない話で。こういうことをやったら効いたとか、意識が変わったよとか、行動に繋がったよとか、何かヒントになるようなことはありますか?

●廣本さん/そのへんが悩みながらなんですけれど、私たちがいろんなところで話をしても、公民館であれば60代から80代の高齢者の方々がほとんどで、学校に行くと自分ごととして考えてくれるのはもうちょっと先の話だったりします。今の社会に責任を持って現役世代でやっている人たちがすごく忙しくて、なかなかこういう場所に出てこれないというのがすごくジレンマですね。

でもみんながそう思わなくても、一部の人が始めれば、それは波及していくんではないかという意見を聞いたことがありますので、できるところから始めていって。これから10年20年先の世界って違うと思うんです。スマホが出てきたりということをみても、世の中どんどん変わっていくと思うんで、そこに期待をしつつ、できることを少しずつやっていくということかなと思います。

●枝廣さん/たしかにそうですね。全員の意識が変わらないからと言ってそれを待ってる必要もないですし。あと先ほどグループディスカッションで出ていたバッドニュース、風力が倒れましたとか、あそこが無断開発でとか、そういうことばかりニュースになるけど、でも付けて良かったとか、こんなふうに暮らしが良くなったとか、罪悪感なく暮らせることがこんなにもいいことかと思ったとか、そういうグッドニュースをどうやって流すのか。

メディアの人にそういう話をしてもそれはニュースにならないからと言われちゃうんですね。事件はニュースになるけれど、「よかった」っていうのはニュースにならないそうなので。そういう、いわゆる大きなメディアではない形でグッドニュースを次々出していくのも大事かなということをさっきのコメント聞いて思っていました。

それでは今度は田中さん。田中さんに答えていただきたい質問はたくさんあったと思いますが、大きな国の政策としての質問も多々あったと思います。それも答えていただきたいんですが、それよりも今回、地域のエネルギーということで、そちらに関わることを少し多めにお答えいただけたらいいかなと思います。それではよろしくお願いします。

●田中さん/ありがとうございます。たくさん質問をいただいたと思っておりまして、むしろこれだけ質問いただけること自体が、本日お招きいただいて本当にありがたかったかなというふうに思っております。

まずお答えする前に、私も今のお話に触発されて思ったのが、実は国でもエネルギー教育事業というものをやっております。これは予算を組んでやってるんですけれども、どうやってやってるかというと、小・中・高でやりたい学校に手を挙げていただいて、一年間教材をこちらでご用意をして、意欲のある先生にそれを週1回ぐらいですかね、授業時間を設けていただいて、それで子供たちに向けてやると。

すると、そうとう理解が深まって関心が高まり、自分で壁新聞というのを作ってそれでコンクールをやったりすると、やったところは評判が良くって盛り上がるんですけど、ただ、手を上げていただける学校の顔ぶれが固まっちゃってですね。

これは先生でご関心がある方、もしくは知識がある方とない方でそもそもの取り組みのレベルがまったく違ってくるというところが、我々も悩ましいなと思ってるところで、文科省さんなんかにも指導要領でなんとかと言うんですが、あちらはあちらでいろんなところからそれを言われるのでなかなか盛り込むのも大変だということ、それもわかるなというふうに思ってるんですが。

私がですね、一国民として経験値で思うのは、やっぱりものを見るのが一番ですね。例えばさっきお話があったように、太陽光を自分で置いてみたことがある人は、やっぱりそれなりの経験値があるとは思うんです。

例えばブラタモリで黒部に行くというのがあってですね。それで黒部ダムの人気がグッと上がったりしたんですが、やっぱり黒部ダムの開発1つとってもですね、高熱隧道と呼ばれるような高温の中で、まだ戦前でしたからあれを人が手で掘りながらですね、ショベルで掘りながら開発をしたっていうのを、その場に行ってみるとエネルギーの難しさ、大切さを感じるわけですね。

さっきどなたかがおっしゃってましたが、電気は差別化されない材質でして、例えば「中国電力さんの電力って、四国電力さんよりもいいよね」って話にはならないわけで、どの電気も一緒なわけですよね。そうだとすると、そのエネルギーが作られる過程をぜひみなさんも電力会社で見ていただきたいなと。

原子力発電も含めて視察をしたいということであれば受け入れてますので、しかもお金かかりませんので、交通量はかかりますけど。どれだけ壮大な装置を使って大規模発電をやっているのかを見て取れると思います。それがいいことなのか悪いことなのかも含めて、見ていただいた上でご判断いただくというのが大事かなと思います。

その上で分散型のいいところ悪いところを考えて、それを自らが選択していくということこそが、消費者による社会変容かなと今日あらためて思いました。

●枝廣さん/ありがとうございます。エネルギー教育を経産省、エネ省の予算でやっていて、それは本当に大事なことなんですが、やる気のある先生がいないと進まないという限界もある。

そこを超えていこうと思ったときに、例えば廣本さんたちのように地域でエネルギー教育をやっている人たちがいたり、各企業の中で社員の意識啓発をやってる人たちにエネルギー問題をちゃんと盛り込んでもらったりと、学校教育という手段だけではなくて、地域とか職場とか町内会とかそういうところのエネルギー教育も視野に入ってくる。

あと大事なのは、そこでやった結果のノウハウの共有と蓄積だと思うんですよね。こういう切り口だったら分かりやすかったとか、このグラフは使えるとか、ノウハウとか教材を蓄積していくような仕組みを持った上でいろんな人たちにやってもらうという、そんな形でエネルギー教育をやっていただけるといいなと思いました。